2、3歩下がって体を傾けると、差し入れっぽい水色のアイスを食べているサッカー部の人達が見えた。

彼女がアイスを見ている間に、涼しい土間にカバンを取りに戻る。

みずみずしい空の下へ飛び出して彼女の肩を叩いた。

「ねぇ、アイス買いに行こっか?」

何味かはどうでもいい。
空に口づけを。

「うんっ!」

ミーンミンミン。
ツクツクホォシ。
ジーワジーワ。
シュクシュク。