カタカタ震える身体に、あたる冷たい風
「さむぃ…」
バタン
「??」
なんの音………?
ふと顔をあげた
「依千花、探しにくいとこ居るんじゃねぇよ」
泰我………?
そこに立ってたのは、
傘もささないでいる泰我…………
なんで????
「…濡れてますよ、服……」
「お前のせいだろ…俺様にこんな屈辱をなぁ?」
………なんで、こんな時まで俺様??
「帰るぞ」
そう言って私の腕を掴んだ
「待ってくださいッ」
「待たねぇよ」
「ご主人様は、私が…」
一回息をのんだ
「出て行けばいいって言ったんじゃ………」
「は?」
泰我が振り向く

