「まぁ、形だけは…出来てるみたいね」



冷たい目付きで、睨まれた



………怖…



「泰我、行くわよ」



「は?」



泰我が笑顔を崩した



泰我のお母様は、カツカツと靴の音を響かせて歩いている



「これから、挨拶に行かないとね」



「なんの…ですか!」



キレる手前の泰我…



泰我のお母様は、知らん顔…



私は1人、残された……



……ど、どうすれば…



辺りを見ても、知らない人ばかり……



「………」



前もこんなこと…あった気が………



「こんにちは、君…顔を見たことがないね…名前は……?」



お酒で酔っ払った、男の人が私の肩に手を回してきた…



「ぃゃっ…」



「そんなこと…言っていいと思ってんのぉ……?」