100万回愛してね★

「そうかな。」



私は彼に教科書を渡しながら言った。



「“愛”って入ってると、あったかい感じ
するけどな。それに、愛って言葉、素敵な言葉
だと思うよ。私は愛斗って名前好きだな」



そういったら彼は黙ってしまった。



「あ。ごめんね!なんか「サンキュ」



「え?」



言葉を遮られた。



「そんなこと、初めて言われた。
ありがと」



そういった彼はにこっと笑った。



ドキン・・・。


「じゃあ、俺行くから。」



彼は教科書を持って行ってしまった。



「・・・」



かっこいい。



恋の始まりだった。