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俺は目が覚めて
バッと起き上がった。
「夢……?」
昨日の出来事が嘘のようで
辺りを見回す俺。
見慣れない部屋の寝心地の良いベッド。
そして隣には
昨日体を重ねた俺の
彼女の姿………。
「寝顔可愛すぎ。」
思わず俺は安西の頭を撫でて
寝ている彼女にキスを落とした。
「ん………」
安西が目を覚ました。
寝ている隙にキスしていたなんて
知られたら恥ずかしすぎる…!
俺はとっさに
「おはよう。」
とだけ言った。
「えっ?あ…お、はよう」
安西は少しびっくりしていたが
昨日の事を思い出したらしく
赤い顔でそう言った。
「体、大丈夫?」
それに追い討ちをかけるように
安西の耳元で囁く俺。
と、ただでさえ赤かった安西の顔が
もっと赤くなっていく。
分かりやすいな…。
「んもぉ~…」
安西は顔を下に向けてしまった。
もっと見たい………
もっと困らせてやりたい………
「安西?」

