俺は今、安西のウチの
ソファーに座っている。

……………
告っちまった。

もう半分勢いだよな…。

あんな事言って
断られたら…………

あーもう!
やけくそだっ!

「栗原くん」

気付くと、そこには
風呂から出た安西が立っていた。

「あぁ…」

ちくしょー…
可愛い。

こんなときでも
愛しく思ってしまう。

「あのね。アタシ」
「………」

「アタシも、まだ栗原くんの事好き。」
「え」

夢……?
夢にまで見た言葉を
あまりにも可愛すぎる照れた顔で
安西が言うもんだから
俺は思わず狼狽えてしまった。

「卓也が言った事は全部本当なの…。でも、栗原くんだけは、違ったの」
「違った?」
「いつからとか、そんなの全然分かんないけど…栗原くんの事……」

そんなの
俺だって……

「俺もそう。」

同じだよ────。


「アタシを栗原くんの彼女にして」