───ドンドンッ

『開けろよ!友華!俺は別れたなんて思ってねえ!今日は1ヶ月記念日だろ?ヤろうぜ!開けろ』

ドアを乱暴に叩く音。
まわりに住民が居るのに気にしない卑劣な言葉。

もう1時間以上もこの調子だ。

アタシは、凄く迷ったあげく
栗原くんに助けを求めてしまった…。

来てくれるかなんて分からない。

「やめて…!卓也…やめてよぉ…」

でもアタシは必死に玄関の前で
耳を塞いでいた。

『開けたら何もしねぇよ!』

何もしない…?

開けたら………


アタシはこの状況が耐えられなく
玄関の重い扉を開けてしまった。

それと同時に卓也がアタシに
覆い被さってきた。

「やっ…!」
「はっ、調子にのりやがって。」

卓也は乱暴にアタシに馬乗りになり
衣類を無理矢理破き脱がしていく。

「やだ!やめてよ!」
「うるせーっ!」

怖い……
怖いよ………

助けて…


栗原くん


「助けて栗原くん!!」