だんだん大きくなっていく血の水玉のそばに、ナイフが転がっていた。

鋭利な刃先。

さっきは気付かなかったけど、その根元に、赤い紙が刺されてあった。

赤い、紙?

この間の夜と同じだった。

しゃがんで、左手で、ナイフを拾い上げてみた。

突き刺されたままの赤い紙を見た。

そこには、白いインクのきれいな文字が並んでいた。

『あと三人 エイジュ』