恋するウサギ

あたし、どうしてこの人と

一緒に歩きたいんだろう?

こんなにも違うから?

もっと違う世界を見てみたいから?


「だからね、あたしももう少し

頑張って歩くから、

田辺くんもほんの少し

ゆっくり歩いて?

合わせてなんて言わないから

お互い少しだけ変えてみようよ?」


「確かに、そうだよね。」

目の前で納得したように彼が言う。