恋するウサギ

「今?、えっと、CDショップの近く。

キナちゃんは?」


あたしはくるくると辺りを見回す。


「えっとね、多分その近く。」

「解った。すぐ行く。」

場所も詳しく解らないまま

言う彼の声にくすりと笑う。


「ちょっとこのまま話して?」

「え?」

戸惑う声。

「ちょっと話したいの。」

「あぁ、うん。」