アタシの弟。




椿ちゃん、よく似合うだろうな。


…でも………


ウェディングドレスも着てみたかったのかな。


なんて、さっきの椿ちゃんの表情から思った。


でも、言わないでおこう。


あたしがどうこう言ってどうにかなる問題じゃないし、きっと本当に着たいと思ったら椿ちゃんから言うはず。


その時は、絶対にあたしと美咲でその背中を押してあげよう。


…まぁ確かに、何かできるわけでもないけどね。



「絶対に雅様と美咲様もご招待しますね!
3年生の彼の18歳のお誕生日に籍を入れる予定にしているんです。
だから、きっと式も高校生のうちにやってしまうと思うので」



…うわぁぁぁ!!!!!


あたしも椿ちゃんの白無垢姿、見れるんだ!


ありがたいなぁ…!



「ありがとう!
絶対行くよ!!!
ね、美咲」

「もちろん。
絶対招待してねー?」



冗談っぽく美咲が笑ってみせると、



「もっ…もちろんですよ!
お2人とも、私の大切な親友ですから」

「…椿ちゃん………」

「さっ、早く行かないと遅刻ですよ?」



椿ちゃんの笑顔に、あたしも美咲も走り出した。