アタシの弟。




瑠唯も突拍子に変なこと言わないでよ…。


調子狂うじゃない。



「おやおや。
雅也、あんまり綺麗だからって雅ちゃんに寄りすぎちゃダメだよ」

「…そうですね、父さん。
彼女には強力な騎士がついているようです」



そう言って、雅也さんは何故か寂しそうに微笑んだ。


…なんでそんな寂しそうな顔をするんだろうか?


しかも、ナイトって………。


騎士のことでしょ?


ありえないって…。



「さ、宴を始めよう」



黒瀬さんの声に、たくさんのメイドさんが動きはじめた。


…今、ここにきて改めて感じた。



「あたしたち、大変なところにきちゃったんじゃ…?」



あたしは小声で瑠唯に耳打ちした。


だって………


改めて見ると、こんなにたくさんのメイドさんがいるんだよ!?


住む世界が全く違う…。



「…だな。
でも、テキトーに済ませときゃすぐにでも終わるだろ」

「…だといいんだけど………」



あたしは次々と長いテーブルにたくさんの豪華なご馳走が並ぶのを不安に思いながら見つめていた。



「顔色が悪いようだけど…。
大丈夫?」