「てててててててててててて、転校!?」

「うん♪だって記憶なくなってどっちにしろ学校のこととか友達のこととかわかんないでしょ?だからお母さんの実家にもどろうとおもうの♪」

「それって・・・。まさか・・・。」

「あら、けっこうはやくばれちゃったのね!そう!お父さんと離婚したの!」

「ぎゃぁーーーーーー!なにっ!?転校&離婚っすか!」

 私ゎ 橘 美愛 でももう月茜 美愛 になっちゃったみたい…。

 私は事故で記憶喪失になっちゃって…。

 あまりお父さんやお母さんのこともおぼえてないんだけど。

「ま、いいじゃない!こんな田舎よりお母さんの実家の東京へいきましょ♪」

「はぁ〜せっかくよりちゃんとなかよくなってきたのにぃ〜!」

「あら、記憶なくなったから友達いないかとおもってたわ♪でもいいじゃない!美愛はすぐにお友達できるタイプじゃない!」

「そーいうもんだいか、おい。」

「ま、なんでもいいから荷物まとめておいてちょうだい。」

 私は緊急で引っ越すことになり、さっそく仲良くなったよりちゃんにメールした。

 よりちゃんからは1分もたたないうちに返信がきた。

  
  
  えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  うそでしょ!?みうが引っ越す
 
  なんて私さびしいじゃん!

  ぜったいに毎日メールしてよ!

  手紙もおくるし電話もかけるし

  年賀状も暑中見舞いも送るから

  ちゃんと返事してよね!

      ばいばい美愛☆

「うがぁ〜〜〜〜〜〜〜」

 なんてやさしい友達なんだぁ!!!!!

 そう1人さわいでいると、

「美愛!もうでるわよ!用意できたの?」

「えぇ〜はやすぎるっしょ!まってまってあれがこうでそれがこうで…。」

 ふと部屋のすみを見るとくまのぬいぐるみがほこりをかぶって悲しそうな目でこちらをみているようなきがした。

「お母さんこれ私の?」

「あら、なつかしいわねぇ!それ美愛がだだこねてお父さんにかってもらったのよ。」

「へぇ〜」

 って感心してる場合じゃないっつーの!

 いそいで荷物をまとめ、車にのせた。