美しき空

 「…何も言っていない。」
 「あ?今なにか言っただろ?」
 永遠はベッドに肘をついて考え込んだ。
 「悠久のヤツ、今なにか言ってたよな?おふくろ?」
 永遠は同意を求めるように母親の顔を覗き込む。
 「今日は調子良さそうですね。」
 空海はベッドの上の二人の母親の顔を覗き込んで嬉しそうに言った。
 「このまま目を覚ましてくれるとありがたいんだけどな…。」
 永遠はガシガシと頭を掻く。
 「永遠…、それを言うな…。今一番頑張ってるのは母さんだ…。」
 悠久は静かに…、そして強い眼差しで母親を見つめた。