『じゃあ
プロポーズだな。

あと、産んでくれは
言わない方がいい。

女は面倒くさい考えを
持ってるからな。』




『わかったよ!
確かにそうだ。』





『じゃあ中へ
戻ろうか…。

あと、わからないことがあったら
何でも聞いてな。』



『サンキュー。』






拓夢はいいやつだ。

明るいし、きっと
美姫菜ちゃんは
幸せだろうな…。



僕にできるのだろうか。



モチロン亜姫菜のことなら
守り抜ける自信もある。
けど
家族っていう
存在はそれより
重い。



それは僕もよく知ってる。





そう思いながら
家の中へ戻った。





『おかえり。』




亜姫菜のお母さんが
喋り始める。




『じゃあ佳那斗くんも
戻ってきたし
結論を出しましょう…



まぁ…先輩として
アドバイスは


これからの
人生を家族に捧げられるのか。って事ね…。

その意味はその内わかる。』





『じゃあ…佳那斗。
さっきお前が言ってた
素直な気持ちを
伝えろ…。』





私は心臓がバクバクした…。