……ん……んんっ…
ヤだ… なんか頭の中ぼーっとする……
あたしのシングルベッドが時折キシッと軋む音を遠くに聞きながら、あたしは耀太にしがみつくことしかできなくて。
首筋を這う唇が、こそばゆくて。
「……んあっ…」
堪らず漏らした声が恥ずかしくて。
自分の手の甲で必死に口元を塞いだ。
……なのに、
「……楓… 手、外して……」
「ヤ、ヤだ……」
「ダ〜メ、顔が見えない」
「あっ…」
その手は、いとも簡単に引きはがされてしまった。
「やっと見えた…」
「……っ…!?」
満足そうに微笑む耀太を見上げて、気づいたことがある。
「で、電気……」
「ん?」
「だから… 電気、消さないの……?」
というより、絶対消して欲しいんだけど。
「消したい?」
うんうん。
「明るいの、イヤ?」
うんうんうん。
「……なんで?」
………はい??
「明るいの、なんでイヤなの?」
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