キスの味もいつもと違うけど、なんだか作法?も違う。
いつもなら5秒くらいで解放してくれるのに、ものすごい長期戦、かつ色んな角度で攻められて、る……?
ヤバイ…… 苦しい……
あまりの息苦しさにトントンと耀太の胸を叩くと、はっとしたようにその唇が離れた。
「わりぃ… がっつき過ぎた……」
「が、がっつくって……」
「色々とな、男には男の事情ってもんがあんだよ…
やっと……」
あたしの頬をなでなでしながら話す耀太。
その目つきは、今やトロンというより、ウットリうるうるで。
ものすごく、ものすご〜く、
色っぽい……
「………」
な、なんか…… 恥ずかしくなってきたんですけど……///
「そうだ。ちゃんと了解取ってなかったよな?」
「……えっ…」
わけがわからずキョトンとなるあたしの前で、背筋を正した耀太は、わざとらしくコホンと咳ばらいをした。
「多数決をとります!
今からHをしてもOKな人は、手を挙げないで下さい!」
………へっ…!?
呆気にとられてノーリアクションのあたしを見てニヤリと笑った耀太は、
「多数決の結果、ただ今から、決行しま〜す…」
そう言うなり、再び唇を塞いだ……
っていうか、いつもとキャラ違い過ぎじゃないの〜〜!!
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