食器洗いも終わり、
「お風呂、入ってくるね?」
なるべく変な言い方にならないよう、細心の注意を払いつつ耀太に声を掛けると、テレビを見ている肩が、微妙に上がった気がした。
「お、おう…… 気をつけて……」
こっちも見ずに言う耀太。
気をつけて……???
酔いが回ってきてるのか、はたまた違う理由からか、おかしな発言をした耀太を、しばらく首をかしげて眺めていたけど、当の本人は気にした様子もなくビールをぐびぐび呑んでいる。
結構、酔っぱらってる……?
まあ、いいや。
お風呂入ろうっと。
とりあえず母親からの手紙を手に取り、階段を上がり自分の部屋へ向かった。
そしてタンスからパジャマと、この日のために新調した下着を引っ張りだした。
とうとう、この日がやってきたのね……
瑞穂に勧められるままに選んだ純白の下着。
『大人になるための大事な儀式だからさ…』
ぎ、儀式だって……///
一人で顔を真っ赤にしながら、それをパジャマの間に挟み込んだ。
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