「…失礼します……」



そう言って数学準備室に
入ってきた青山。



少し,いろいろな話をしたときに,瀬ノ内のことを聞くと,男なんて信じないと言って,走って行ってしまった。



「…奈央…っ…」



すぐに走り出した俺は
奈央の手を掴んだ。



「…先生…」



奈央の目には,涙がたまっていた。



「俺が…
男を信じさせてやるよ。」


そう。
俺がお前を変えて見せる。