ひつじ


「ほれ、これがくじの紙な。」


先生はあたしの手に紙切れを
ひらり、と落とす。紙を見てみると〈39〉という数字がかいてあった。


あたしは39番の机らしい。
たしか…39って後ろの席だったような、




みんなが自分の机を持って
移動し始めた。



「柚。こっち」


「え?」



「僕のとなりだよ」






ガシャンガシャンって
机がひきずられる音の中で


美田くんの声が聞こえた。





『僕のとなり』??



美田くんのとなり?





せわしなく動く机達の間で
あたしは固まっていた。



美田くんはもう自分の席に着いていて、のんきに座っている。




なんで知ってるんだろう

あたしまだ誰にも
言ってないのに……




「超能力?」




やっとの思いで自分の席につくと、美田くんが右側に座っていた。