ひつじ



「……み、美田くんは?」


「ん?」


「席、どこらへん?」





「………………」


しばらくの間 美田くんは口をつぐんでいて、こう言った。







「…内緒。」




口の前に人差し指をつけて
『しー』のポーズ。




あたしも少しの間 声を出さずに美田くんを見ていた。


というか 声が出なかった。





なんだこりゃ、


心臓が痛い。





あたしの推測によると


これは、『キュン』ってやつである。たぶん、絶対、そう。