教室に
あたし達しかいなくなると、

先生が近づいてきた。

静まり帰った教室に、
先生の声が響いた。

『二人とも付いて
いらっしゃい。』

あたしはまだ、
完全に枠組みから外れていたワケでは
ないので、
返事をして立ち上がった。

いずみは隣で
澄ました顔をして
気怠げに
立ち上がっていた。