先生は、
しばらく呆然とした後で
我に返った。

『それは‥
それは、
たっ、ただのわがままです!
金森さんは、
この後‥
のこ‥教室に残っていて下さい!!』

いずみは失笑して言い放った。

「あなた、何が言いたいわけ?」

この瞬間に、先生の威厳は崩壊した。

あたしは、
ついに吹き出してしまって、
人目も気にせず
声を上げて笑ってしまった。