BLACK 〜それでも君に出会った〜

『みんな、制服マンションに起きっぱなしでしょ?今日泊まってく?』

茉莉の言葉に、いずみと遥香は頷いたけれど、
あたしはさすがに親に怒られると思って断った。

『翼くん、送ってくれる?』

茉莉はすっかり翼くんに甘えて、猫なで声で頼んでいた。

『いいよ。こんな時間に電車で帰せないし。』

翼くんは、優しく答えていた。

すると、

『じゃあ結生ちゃんは俺が送るよ。』

浩司くんが言ってくれた。