『頑張ったね。

でもね、まだあなたは

歩かなければいけないの。』

――……何で?

『それはきっと

また私に逢う時には

あなたには解ってるよ』

――え……?

『また、さよならしなくちゃ。

大丈夫、また必ず逢えるから』

――待って!!

僕が掴もうとした彼女は

もういなくなっていた。

あぁ、彼女はきっと

本当の天使だったんだな。

堕ちていた僕を見兼ねて

僕に逢いに来たんだ。