彼の背中に爪を立てて、あたしはこれ以上ないんじゃないかって快感に溺れながら‥熱に浮かされたように 『愛してる』 を繰り返す。 うわごとのように。 それでいて、いたって本気で。 上から降ってくる 『愛してるよ。』 その言葉をまともな思考で受け入れられるのはこの時だけ。 あたしの足の付け根は、漏らしたように泣いている。