「いっけーっ優季くんっ! そこだっ、決めろー!」 3階の窓から身を乗り出して 初めて声を張り上げて優季の応援をする。 その声の音量はものすごいものとなって優季のもとへ届く。 ……ううん、全員に届いた気がする。 そのせいかバスケをしていた男子達は全員動きを止めて、優季を見てから茅花の方を向いた。 優季は数秒止まってから 敵も止まっているのを 気付いてスリーポイントを決めた。