――― 翌日。



「ゆりあさん、せっかく“告白”をするのならそれなりに作戦を練る必要がありますわね」


「……… そうですわね」


まりさんに彼の魅力が伝わったみたいで嬉しいですわ。


あの彼の容姿ですわ。
女子校なここで彼氏を作ろうなんて夢の夢の話。


そんな彼に想いを寄せる生徒はこの学校だけでも何人もいるはずだわ。


これは…… 女と女の戦いですわ!



「この学校の生徒はほとんど彼に接点がないはずだから、ゆりあさんは有利ですわ!」


そ、そうですわね。
わたくしは彼と一度、お会いした事があるけど、彼女たちは何もないのよね。


「ゆりあさん、明日は頑張るのですよ」


「はい!」


なんだかまりさん、気合いが入っていらっしゃるわ。


「ではまず……」


わたくしとまりさんの作戦会議が始まった。