夜  話  

「自分の足で地を踏みしめて。
肩を並べる日が来るまで、ね。
わたしはその日の来るのを楽しみに日々を過ごしていくことを貴方に約束するわ。
そしてその日が来るまでに、わたしが預かっているものを貴方に還すという事も。」


そう囁くように言いながら、わたしは胸の前にしっかりと抱き直しました。


「月の昇る夜が訪れる度にわたしが貴方にねだったお話を、今度はわたしが貴方に話していくわ。
貴方がわたしにくれたものを、わたしが貴方に還していくの。」


それは、わたしをいう存在を通して貴方がもう一度産まれるという事であり、わたしが貴方という存在をもう一度産み出すという事でもありました。