夜  話  

あの人のように。





もっと、ずっと続くと思っていた日々は突然に終わってしまうかも知れないのですから。


『そうだな。
今のこの日を大切に、か。
その通りだと、深く思うな。』


そう伝えると、皎の声はまた、わたしの心の深いところへと沈み込んでいきました。


まだ小さなこの身体に伝えきれない心を、他人の中へと宿らせているのは互いに負担になるんだと、あの時の皎は言っていました。


その分、触れあえる時間も限られてしまうのだと。


それでも。


わたし達の選んだのはこの形だったのです。