夜  話  

わたしのその言葉が、皎の背中を押したのでしょうか。


おずおずとわたしに近づいた皎の顔には、躊躇いと戸惑いとのない交ぜになった表情が浮かんではいましたが、皎の腕はわたしに囚われていた状態から放たれていて。


その自由な両の手で、皎はしっかりとわたしを抱き締めました。


そしてソファに身を沈めているわたしの身体に負担にならないように、身を寄せ。


掌を重ねて、互いの指を分かちがたくなる程に固く絡め。





そうしてわたし達は。



唇を合わせました。