夜  話  

「望みを抱けなくなった月の使いは、ランやソウのように風になる事が多い。
風に姿を変えて。
永遠の時間を地上を吹きすぎて過ごしてしまうことにしても良いかと。

お前に出逢う前までは。

そう。

思い始めていた俺だった。」


そう告白して顔をあげた皎の瞳には、皎には似つかわしくない怯えたような。


怖がっているような。


そんな光が浮かんでいました。


「だけど。
お前に出逢って。
逢瀬を重ねて。
ただ、暇潰しに話をしに来ていただけの筈なのに。
どんどん、魅かれていた俺が居た。」