夜  話  

尋ねるわたしに、皎は口ごもりながらもボソリと告げます。


「ずっと。

ずっと永い間。

俺の希望はあの人の子供として産まれなおす事。

ただ、それだけだった。



一語、一語を心の底から絞り出しているかのように、苦しげな表情で皎は告げます。


「そして、その願いが最早叶えられないとなったときに、俺は一度望みを抱くのを止めた。
………もう、これ以上望んでは裏切られるような。
そんな愚かな事はしたくなかったんだ。」


わたしの肩に預けられている皎の髪が揺れて、悲しい想いを重ねたくないという皎の気持ちを表しているかのようにしゃらりと音を立てます。