夜  話  

「お前にそんな仕打ちをするような王なんかの為に、そんなに綺麗な瞳を犠牲にする必要なんてないっ!
俺なら翔べる。
お前と一緒に行けるっ!
……俺の手を取れっ!」


叫び、詰め寄り、差し出したゲンの掌に。


星見は目を見開き。
微笑み。


そしてゆっくりと首を横へと振った。


「その気持ちだけで充分だ。」


静かに告げられる星見の言葉には真実、心からそう思っていると感じられるほどの重みがあり、ゲンは伸ばした掌では届かぬ思いに歯噛みをした。


「いいのだ。」


星見は見えぬであろう瞳をゲンへ向けると、言葉を継いだ。