夜  話  

そういう星見の夜空色の瞳に、きらりと小さな星のように光るものがあったことをゲンは見逃したりはしなかった。


「俺が見ていなければ、素直に泣く事が出来るのか?」


そう問い掛けながらしかし、ゲンは星見を抱いた腕の中から放そうとはしなかった。


それに星見はふるる、と小さく首を振り、そうして言った。


「私は……っ!泣いて、など…いな……っ!」


言葉を詰まらせる星見を自分の胸に抱いて、ゲンはその薄い肩を優しく撫でた。


「俺は何も聞かないし、見ない。好きに叫んで良いんだ。」