夜  話  

近くを見ることが叶わないその瑠璃色の瞳を伏せ、星見は語り続ける。


「ここでは、私はまだ少しは有用な者でいることが出来た。私の瞳は遠くを見ることに関してだけは、役に立つことが出来たんだ。」


うっとりと憧れるような視線を星空へと向け、星見は言葉を紡ぐ。


「星を見ていられる時間は私にとっては至福の時だった。煌めく紅き星達や、白く燃える尾引き星。黄金に輝くふたつ星に、どれだけ魅せられ、どれほど心を動かされたか。」


星達について語る星見の表情は、星空の輝きに負けないぐらいに明るく輝いていた。