夜  話  

抱き締めた感触から、ゆったりとした星見の服に被われている身体の性別を知って、ゲンは目を丸くした。


「おんな……か?」


なんとなく顔を合わせ辛く、かといって抱き締めてしまった腕を急に離すこともできずに、腕の中にすっぽりと納まってしまった意外に細い身体を抱いたまま、ゲンは呟いた。


「あ………ぁ。いや、私は星見だ。男でも女でもない。」


顔を背けたまま頷きかけた星見はしかし、堅い声ですぐにそれを否定した。


「私はどちらでもないのだ。ただ、国の為にある星見だ。」


それはまるで自分に言い聞かせているかのようにゲンの耳には聞こえた。