夜  話  

おずおずと。


言ってはいけないと強く禁止されている言葉を口にするように、エンはためらいながら小さな希望を告げた。


そんな事にさえ気を使って、言葉を選ぶエンに俺は必ず来る、と約束を押しつけた。


「まだまだ俺は新入りだし、毎日は無理かも知れないけど、地上に降りる日には必ず来る。約束するよ。」


エンの手を握り締めて、そう宣言した俺の言葉に、彼女は輝くような笑顔を浮かべて見せてくれた。


「嬉しい………!」


俺の手を握りながら、その胸に抱き締めてエンは頬を寄せた。


そんなエンの行動を受けて、俺は手に感じる柔らかな感触に、鼓動が早くなるのを止められなかった。