夜  話  

「あなた、の分なのね。わたしが取り込んだって言われている分は。」


わたしが確かめるように言う言葉に、彼は頷いて答えました。


「じゃあ、これがなかったら、あなたが困るのね?」


「あぁ。」


彼はそう言い、一歩わたしの方へと近づきました。


「俺たち月の使いは、『月の光』がないと、消えてしまう。みっともなく取りすがってまで、しがみついていたい仕事でもないが、それでも全うしたいと思っている事がある。出来るなら、今、消えてしまいたくはないんだ。」