夜  話  

「でも、そう教えてもらえたことで、わたしは白いクレヨンが淋しいわけではないことに気が付くことが出来たの。」


ふふ、と含み笑いをはさみながら、わたしは皎に告げました。


「……白は、淋しい。………か。」


ぽつり、と皎は言葉を零しました。


「そういや、そんな事を言ってたやつがいたな……。」


そう言う口調が、少し何かを懐かしむようなものであることに気付いたわたしは、皎の顔を見上げました。


そこには、少し切ない表情を浮かべて、遠くに目をやる皎の美麗な顔があり、その心は昔の思い出に捕われているようでした。