夜  話  

「………強いな、お前は。」


皎にそう言われて、わたしはまだ痛む心の傷を意識しながら、笑みを浮かべました。


「強いフリをして、強くなろうとしているだけよ。」


そう言うわたしの肩を引き寄せ、皎の美麗な顔が近づいて来ました。


「フリが出来るようになるだけで、充分強いさ。」


その言葉を紡ぎながら、紅水晶色の唇が近付いてきます。


そして皎は、わたしのこめかみにキスを落とすと肩の上に額を乗せました。