夜  話  

綺麗な顔の割に、彼は意地の悪い話し方をします。


そんな、言い方をされては、いくら温厚なわたしでも、かなりムッとしてしまいました。


「いや。」


ムッとしたまま、わたしは彼に告げました。


「そんな、嫌な言い方されて、気持ち良く、はい、だなんて、言えないでしょう?」


そう言うわたしに、彼は少し驚いたようでした。


ですから、わたしはつい、言いすぎてしまったのです。


「それに、こんなに素敵な声を手放したくなんて、ないもの。」