夜  話  

「……………そう、だったのね。」


皎の語ってくれたお話に、わたしはそう答えるのが精一杯でした。


胸がいっぱいで、それ以上話すことは出来なかったのです。


「………お前は優しいな。」


呟くように言う皎の言葉に、わたしはふるふると首を振って答えました。


わたしは優しいわけではありません。


ただ、ふたりの想いの重さに胸をふさがれるような気持になってしまっただけなのです。


「いいや。お前は優しい。……その証拠に、ほら。」


そう言いながら、皎はわたしの頬に指を伸ばして触れました。