夜  話  

それを聞いたわたしの胸に沸き上がってきた熱い感情が、なんだか溢れてしまいそうで、わたしは自分の胸を押さえました。


そんなわたしの髪をくしゃ、と混ぜながら皎はもう少しだけ教えてくれました。


「女神さまは、その想いを全て受けとめた。
……その度につらくなる心を抱えて。
………夫のいる身でありながら人間に魅かれてしまった自分への、これは罰なのだと言いながら。」


わたしの髪を弄びながら、皎は言いました。


「ユウが死んだ時に、女神さまは少しだけ泣いたんだそうだ。
……この話を俺に教えてくれたのは女神さまに長く、とても長く仕えてきている奴だが、そいつが女神さまの涙を見たのはそれが最初で最後だったそうだ。」