夜  話  

そんなふたりの様子に、変化を与えたのはひとつの激しい怒りだった。


月の女神さまの兄妹神にして、夫でもある太陽神さまが、月の女神さまの変化に気付かぬ筈もなく、恋に堕ちたふたりの事を聞き付けて。


烈火のごとく怒りに燃え、天馬にあまたの鞭をくれ、流星のごとく空を駆けて、月の世界を訪れた。



………ふたりを引き裂く為に。