夜  話  

夜毎に祈りを、想いを捧げていたお気に入りの青年の。


その身を引き裂きそうなほどに悲痛な叫びに。


女神さまは。


ユウを月の世界へ迎えることを指示してしまった。





王宮の庭に居たユウの身体を月の光が優しく、まとわりつくように包み込んだ。


ふわり、とユウの身体は宙へと浮かび上がった。


そうして、幾人かの月の使いによって制御された風に乗り、月の道を通って、ユウは月の世界へと運ばれた。


しかし、この招待があんな哀しい出来事につながってしまう事なんて、その時は誰も予想だに出来なかった。