夜  話  

「用?…わたしに?」


わたしには、空中に浮かぶことの出来るこんな美麗な知り合いはいません。


「一体、どんな……?」


わたしに用があるという、その用件に全く心当たりがなく、彼に尋ねてみました。


「おまえが、吸い込み過ぎた月の光を、返して欲しいんだ。」


「月の光?」


そう言われても、わたしには、思い当たるものはありせん。


「そうだ。俺たちの、大事な月の光を、おまえは無駄に大喰いしたんだよ。」


ますます、思いあたる事がありません。