夜  話  

ユウを取り巻く環境は、そのように激変した。


しかし、ユウ自身が変わることはなかった。


夜毎に月を見上げては、明かりを与えてもらえることに感謝をのべ、気持ちを語りかけ、月が故郷であるかのように熱い視線を注ぎながら、うるむ瞳でユウは夜の一刻を過ごした。



その思いはすべて。


月の世界へ、女神さまの下へ。



届いていたのだった。