夜  話  

「そんなに冷やすのは、身体には良くない。……特にお前みたいな女性には、な。」


皎はそう言いながらわたしの手を取りました。


そして、わたしの手首の薄い皮膚のうえに唇を寄せると口付けました。


くらり、とめまいのような感覚がわたしを襲います。


そうして、わたしの中の何かが皎の口付けている場所から流れだしているのがわかりました。




だんだんと身体に熱が戻って来ます。




あぁ、そうでした。


本当は、あんなに涼やかでいられるはずはなかったのでした。





自然の摂理に反しないかぎりは。