しばらく経って。
身体中をめぐる血液が、ほのかにひんやりとしたような気がしてきたわたしは、ようやくミントティーをひとくち口に含み、その香りを楽しみました。
人心地がついたとは、まさに今のわたしの心境でした。
日中、うだるような暑さの中何も手に付ける気になれず、全ての義務を投げうって、人としてあるまじき行動をとっていたわたしが、ようやく行動を起こすことのできる気力を取り戻したのです。
「…………ほぅ。」
知らず、わたしの口から長い吐息がこぼれました。
それに対して小さな、くくっ、という笑う声が聞こえたのはその時でした。
身体中をめぐる血液が、ほのかにひんやりとしたような気がしてきたわたしは、ようやくミントティーをひとくち口に含み、その香りを楽しみました。
人心地がついたとは、まさに今のわたしの心境でした。
日中、うだるような暑さの中何も手に付ける気になれず、全ての義務を投げうって、人としてあるまじき行動をとっていたわたしが、ようやく行動を起こすことのできる気力を取り戻したのです。
「…………ほぅ。」
知らず、わたしの口から長い吐息がこぼれました。
それに対して小さな、くくっ、という笑う声が聞こえたのはその時でした。


